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A-House in Sakurashinmachi 桜新町 A邸
A-House in Sakurashinmachi 桜新町 A邸
A-House in Sakurashinmachi 桜新町 A邸
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A-House in Sakurashinmachi 桜新町 A邸

A-House in Sakurashinmachi | 桜新町 A邸
Setagaya,Tokyo,2011-2013

〈ワンルームの建築〉
駅から近い自動車整備工場であった土地を8分割して分譲した、17坪の敷地に建つ木造3階建ての住宅である。
周りの7戸は全て土地を購入したデベロッパーの設計・施工で建築されており、そちらでのプランに満足できなかったことから、依頼を受けた。

帰国子女で海外生活経験が長かった施主は、とにかく天井が高く広さを感じられる家を要望した。
また夫婦の趣味がコーヒー入れとパン作りだったことから、作業台と収納を兼ねた大きなダイニングテーブルのリクエストがあった。
1階は寝室と水回り、2階はLDK、3階は子供部屋を想定したロフトとLDKの吹抜け、屋上はルーフテラスという構成。
間口が狭く奥行が広い敷地だったことから、階段の位置と形状がこの計画のカギとなった。

広さを感じられる家を実現させるためには、できるだけ間仕切りのないワンルームの家にすれば良い。
そこで、思い切って2階へ上がる階段を建物平面の真ん中に配置し、階段上部を大きなダイニングテーブルのスペースとして利用し兼ねた。
また、3階に吹抜けをつくるために必要な2・3階の構造壁を柱と筋交いだけの表しにすることで、視界を遮らないワンルームの建築をめざした。
結果、XとMの形状をした柱と筋交いは、この建築の内部空間に必要不可欠なアクセントとなっている。

そして、施主が最後にこだわったのが屋上のルーフテラスの実現で、同じく階段がカギとなった。
2階バルコニー上部を屋外階段のスペースとして利用し兼ねたことにより、階段がトレードマークなこの建築の外観が生まれた。
3階ロフトへの階段はベンチ収納と一体化させながら、視界を遮らない形状としている。